メルコBUFFALO WLI-PCM-L11ファームウェアのアップデートに成功しましたので報告します。
アップデートしたのはWLI-PCM-L11のWiFiマークについていない古いカードです。 この古いカードは、Windows9.x/Me/NT/2000等では問題無く動きますし、WindowsCE用のORiNOCOの古いドライバV4.06では動くものの、新しいドライバV6.26で動作しないという問題がありました。V6.26ではタスクバーに電波状態が表示されるので、出来れば新しいもので使いたかったのですが、WiFiマークのついていない古いカードではファームウェアが古くて使えませんでした。しかしながらメルコからWLI-PCM-L11のファームウェアアップデートプログラムについてのサポートは2001年5月26日現在ありません。(ただし128bitWEPへ有償VerUPというアナウンスはあります。)
ORiNOCOのWebサイトよりWindows98/Me用のドライバWLW9870.exeを取得します。これにはファームウェアのアップデートプログラムも同包されています(私は別途WSU_728.exeを取得しましたが、同じものがドライバファイルの中にも入っていました。)。
これをPCの適当な場所(例えばC:\TEMP\WLW9870等)で実行して展開します。
これが今回の報告のポイントとなる部分です。PCはWindows98が動いているものを使いました。基本的にはWindows95、NT、2000等でも可能かと思いますが、微妙なところは違うかもしれません。
まずWLI-PCM-L11のドライバが既にインストールされていたら削除します。これはファームウェアアップデートプログラムはORiNOCOのカードとして認識していないといけないからです。削除はデバイスマネージャでWLI-PCM-L11を削除するとともに、C:\Windows\inf\other\MELCO INC.NETWLI11.infも削除します。必要に応じてC:\Windows\system以下のファイルも削除します。(私の場合、最終的にメルコのドライバに戻しましたからC:\Windows\system以下のファイルはそのままにしておきました。)
次に1. で展開したファイルのDriverディレクトリの中のWLLUC48.infを開き
[Lucent Technologies]の部分に以下の記述を追加します。
%wlluc48_LT1.DeviceDesc%=wlluc481.Install, PCMCIA\MELCO-WLI-PCM-L11-189B ; 5 volt
このあとWLI-PCM-L11をPCカードスロットに差し込むとドライバのインストールが始まりますから、ドライバのある場所にWLLUC48.infのディレクトリを指定します。こうするとWLI-PCM-L11をORiNOCOのカードとして認識します。
まずファームウェアアップデートを行うことによって何らかの不具合が発生しても、メルコからのサポートは受けられなくなる可能性が高い点にご注意下さい。
先程のドライバを展開した中のFirmwareのディレクトリにあるWSU10728.exeを実行するとファームウェアのアップデートを行います。
これによりWLI-PCM-L11のStation FirmwareはV7.28になります。
私の場合、ORiNOCOのドライバのままではアクセスポイントとの通信が不安定で、結局LANにつながらなかったので、ORiNOCOのドライバを削除し、メルコのドライバを再インストールしました。これでPCでも正常に通信出来ます。またWindowsCEからも新しいドライバV6.26で通信出来るようになりました。(CEにはまだ最新のドライバV6.28は入れていないのでそれで動くかどうかは未確認です。)
Last update: Jun 02 2001